うた毛 言葉の闇鍋 朗読長屋vol.31 アフレポ [レポート]

 今回のうた毛は前回日記等で「最近お見限りねえ」的な内容を女将が書いた結果?なのかは分かりませんが、なんと8名の皆様が遊びにいらしてくださり、本当にありがたく、嬉しい夕べのなりました。

 今回の鑑賞テーマは「正岡子規と俳句」。取り上げた理由はNHKドラマ「坂の上の雲」第2部が12月から始まるのに合わせて、まあ、女将の出身地の有名どころ、というのもありだったのですが、何と翌日は命日の糸瓜忌!なんだか不思議な縁を感じました。

 さて、正岡子規とは、明治の俳人・歌人。新聞「日本」・俳誌「ホトトギス」によって写生による新しい俳句を指導、「歌よみに与ふる書」を著して万葉調を重んじ、根岸短歌会を興す。また写生文による文章革新を試みるなど、近代文学史上に大きな足跡を残した人物として知られています。

 今回、女将は以下の2冊で事前に準備いたしました。
 まんがで読破 病床六尺。

病床六尺 (まんがで読破)

病床六尺 (まんがで読破)

  • 作者: 正岡 子規
  • 出版社/メーカー: イーストプレス
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫



 興味の入り口にはもってこい。正岡子規の生い立ちから人生観、俳句について、個人史の要素が含まれていて、概要を掴むことができます。
 
 評伝正岡子規

評伝正岡子規 (岩波文庫)

評伝正岡子規 (岩波文庫)

  • 作者: 柴田 宵曲
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/07/09
  • メディア: 文庫


 子規本人の残した作品、またはその周辺の文献等から彼の人生を時間軸に沿って淡々と現している本。シンプルで分かりやすく、どの時期にどの作品を残したなどの背景も理解しやすい。

 今回は彼の作った俳句のいくらかをみんなで鑑賞。名前は知っているけれど…、この作品は聞いたことがあるけれど…、という声、ちらほら。女将は郷土教育で正岡子規の存在はそれなりに知っているので、全国的にはどうなのかあまり理解できていないので、そうかあ、と確認。

 読後、はっとするものもあれば、ただのぼやき??的なものもあり、出来に結構波があるのでは?という意見もあり、少々苦笑。たしかに。
 しかし、多くの句に見られるユーモアの感覚がとても印象的で、生きることに対する貪欲なまでの情熱、沢山の人達に愛され、慕われた人柄をそこに垣間みることができました。
 また、今まであまり興味がなかったけれど、面白く、興味を持ったという参加者の方もいらっしゃって、嬉しい感想です。
 
 個人的解釈では写真のスナップのように、言葉で切り取る「今」が子規の言う、写実主義の俳句なんだ。と理解することができました。新聞記者としての子規の姿も、そこにあったのです。
 いつか後年力を入れていた短歌の方もうた毛でとりあげて見たいと思いました。

 そうそう、今回の腹の足しはお茶請けに「坊ちゃん団子」、酒の肴はじゃこ天、ミニ鯛さつま(冷や汁)、緋の蕪漬け 、そして松山から汲んできたポンジュースという松山づくしでした。
 これも縁か、偶然その数日前に急な帰郷で松山に帰っていた女将が現地調達した品々。楽しんで頂けたでしょうか?
 あ、あとなぜか鳥取の甘い梨も最後に…。

 小休憩を置いた後、まずは初参加のたけしさんの歌とギター。特に用意してきていなかったので…と言いながらつらつらとつま弾くギターの音は、なんだか哀愁を帯びたメロディ。もう一曲、自作の歌。なんだかずーっと聴いていたい和みを持った演奏でした。
 続いてまきヲさんのアカペラポエトリーソング(?)「あいじょう☆ポイポイ」と「LOST」。むうう!なかなか大きくうなずいてしまう作品!でも相変わらずPOPでキュート。
 最後に女将久しぶりのヒトリシバイ「街灯」をさせて頂きました。ちょっと今後やりたい方向が見えてきたので、その第一弾でした。

 そんなこんなで今回のうた毛。女将としては結構理想に近い集まりになったと満足しています。まあ、結局、当日女将がどうあがこうがあがくまいが、集まって下さった皆さんがうた毛を楽しく廻してくれるのです。ありがとう。そしてまた皆さん遊びにきて、好きなようにうた毛で遊んで行って下さい。よろしくです。

 そうそう、最後に空房主人がお仕事の出張から帰ってきて、たけしさんと一緒にギターで即興の掛合い(?)演奏。そばで楽しく聴かせていただきました。

 次回のうた毛は10月30日(土曜日)。稲垣足穂の一千一秒物語をみんなで鑑賞しようと思います。よろしくぜひぜひ遊びに入らしてください。禁断の!タルホ!!

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